前回クラインフェルター症候群の精子回収５連続成功とブログのタイトルを掲載しました。本日のクラインフェルター症候群も精子回収に成功し、運動精子を10本で凍結保存し、６連続成功となりました。本日は日本列島の先端からはるばるおいでいただいた方でしたので、スタッフ一同も本当にうれしかったです。手術メンバーは看護師、胚培養士ともに国内トップ水準と言って過言ではないスタッフで、２時間余りの辛い長い手術でしたが、各々の波長がピッタリ合うチームワークで、達成感と爽快感に満たされた手術でした。

　クラインフェルター症候群の執刀経験は相当ありますが、6人連続して運動精子回収凍結できたのは初めてで、世界的にも例が無いのではという気がします。一方でクラインフェルター症候群は精子を採ったらそれでおしまいではありません。その後父親として夫として長い人生を健康維持して暮らしていかなくてはなりません。当院には昔不妊治療を卒業された方々が男性ホルモン補充や健康相談に通ってくださいます。子供がこんなに大きくなりましたとお写真を見せてくれることもあります。

　ほとんどの不妊治療施設では顕微授精したらそれでおしまいですが、それではいけません。不妊治療に特化せずして世界最高水準の治療を提供できる日本初と言えるアンドロロジー（男性学）専門クリニックとして、長期のサポートとデータの集積を行ってまいります。