SMARTMap and SMARTRetrieve Certified by The Turek Clinic, Inc.
当院ではFNA Mappingの創始者であるDr. Turekのもとで定められたトレーニングを受け認証を得てFNA Mappingを実施しております。認証は米国知的財産の保護の観点から契約に基づいたトレーニングと教育の後に、定期的に検体を米国に送って専門機関にて検体の精度につき厳しい審査を通過しないと継続できないことになっています。本邦で契約に基づく認証を受けてFNA Mappingを行なっている施設は当院のみとなっています。認証の原本についてはサイドバナーをクリックしてご確認ください。
FNA Mappingとは?
FNA Mappingとは精巣の中で精子が造られているかどうか、そして造られている場所があるなら左右精巣のどこかをあらかじめ確認してから、個々のケースで最適な精巣精子回収術式を決定して精巣精子を回収する術式です。
この術式の最大のメリットとしてまず陰嚢や精巣を切開することなく、細い針を穿刺して吸引してスメアという永久標本を作成して精子の有無や存在部位を特定できることが挙げられます。
さらにその結果に基づいて最適化された精巣精子回収術式を選択することにより、より精巣のダメージを最小化してかつ高い確率で精巣精子を回収することが可能となることが明らかとなっています。
これまでのmicro TESEでは精巣を広範囲に切開し、組織を多数採取するため、術後の男性ホルモンの低下がその後の生活の質の低下に大きく関わってくることが長年の調査結果で明らかとなってきました。
それに対してFNA Mappingでは精巣に対するダメージが小さく、その後に行われる精子回収術式も個々のケースに応じてできるだけ精巣のダメージが最小になるよう最適化することができます。その結果手術後に男性ホルモンが低下して生活の質を低下させてしまうリスクを最小にすることができます。
またmicro TESEでは採取された大部分の組織については胚培養士による目視による判断に依存するためより主観的な診断となってしまい、しかも観察後採取標本は廃棄されてしまうため、客観的な造精機能評価については1、2箇所の病理標本しか永久標本として残りません。
一方でFNA Mappingでは十分なトレーニングを受けた術者と細胞検査士により病理診断と同等の造精機能評価が左右精巣の合計最大36カ所で可能となり、しかも永久標本となることから、より客観的な精巣全体の造精機能評価が可能となります。
FNA Mapping実施にあたってはThe Turek Clinic, Incによる計3年間のトレーニングと研修が義務付けられており、一連のプログラムを終えて認証されることで術式の質が担保されます。さらに継続的に検体の制度につき米国専門機関で評価されるシステムとなっています。
これまでの当院での豊富な経験と実績に裏付けられたmicro TESEとFNA Mappingとを組み合わせることにより、すでに欧米のみならず本邦でも陰りが生じている無精子症の治療に新たなブレイクスルーをもたらすものと期待されます。
無精子症と診断された際には直ちにmicro TESEに進むのではなく、FNA Mappingについてもご検討されることを勧めます。
The Turek Clinicへのリンク⇨ https://www.theturekclinic.com