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男性性機能

日本性機能学会認定専門医による性機能専門外来

1:勃起障害(ED)、射精障害

糖尿病や前立腺癌や膀胱癌などの骨盤内手術を行ったあとに重症の勃起障害になることがあります。そのような重症症例に対して、いわゆるPDE5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)は効果が乏しいため、そのまま諦めている方も多くいらっしゃいます。しかし、上記の多くは勃起神経の損傷により勃起機能が失われているだけで、陰茎に流れる血流は保たれている場合が多いです 。プロスタグランジンは血管拡張薬ですが陰茎海綿体に直接注射することによって、陰茎の血流が保たれている場合は勃起が起こります。本邦でも2011年から勃起障害の診断薬として認められております。そして治療目的での自己注射(陰茎海綿体自己注射:ICI治療)は2018年3月現在、自主研究で行われている状況です。当院ではプロスタグランジンによるED診断を実施しております。

また射精しても精液量が少ない、精液が出なくなったなどの射精障害は前立腺の手術後や糖尿病による神経障害等で発症する他、下垂体疾患などによる内分泌異常で起こることもあります。その他に昨今誤ったマスターベーションを習得したために、性交渉で膣内に射精できない膣内射精障害の方々が増加しており、不妊原因として問題になってきました。

勃起しづらい、射精しづらいなどの症状でお悩みの方は、当院の男性性機能専門外来まで気軽にご相談ください。

2:ペロニー病

ぺロニー病(Peyronie disease)は日本語で陰茎硬化症です。陰茎の曲がり(屈曲ペニス)が主症状となる病気です。その病態として陰茎海綿体白膜に線維性の硬結(プラーク)が出来て、そのために勃起時の陰茎痛や陰茎弯曲が発生します。進行性の病気で弯曲がひどくなると性行為に支障をきたすようになりますが、悪性のものではありません。ペロニー病は後天性の疾患ですが、先天的に陰茎が彎曲している場合は先天性陰茎彎曲症に当たりますので先天性陰茎彎曲症の項目をご覧ください。ぺロニー病は泌尿器疾患であり、その診断と治療は性機能を専門とした泌尿器科医の専門領域となります。当院では男性性機能専門外来において本疾患の治療経験のある日本性機能学会専門医が診療にあたります。

ぺロニー病の頻度はどのくらいでしょうか?

ぺロニー病自体は泌尿器科医でもめったに診察することはありませんが、その罹患率は一般に想定されているより高いと考えられています。欧米では一般に100人に7-8人程度とされていますが、疫学的調査が難しいため明らかになってはおりません。実際の日本人の発生頻度に関してはいまだ不明な点が多く、他の文献も参考にすると3−9%程度だと考えられます。また発症年齢ですが若年者から高齢者まで全年齢層で発症すると言われています。

ペロニー病の原因は?

ペロニー病の原因は残念ながらはっきり分かっていません。リスクファクターとして以下のことが報告されています。

糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙、非淋菌性尿道炎、炎症性性器疾患、生殖器手術歴(特に前立腺全摘除術後)、低ゴナドトロピン症、デュプイトラン拘縮、陰茎に対する外傷、事故や手術による陰茎へのダメージ、性行為時に伴う陰茎へのダメージ、遺伝的素因

 

ペロニー病の診断

まず触診で陰茎の硬結(硬い部分)を触れるかどうかを確認します。それに加えて、勃起時に硬結の方向に陰茎が曲がっていたらペロニー病の可能性が高いと言えます。初診時に勃起時の陰茎の写真を撮って持参いただけると診断の補助になります。

ぺロニー病の保存的治療法は?

ペロニー病は発症して半年から一年間程度は活動期であり、プラークが増大し陰茎の曲がりが進行する時期でもあります。この期間中は抗炎症反応があるお薬を内服して頂いており、一定の効果を確認しています。患者さんによっては、この薬物治療中に硬結が縮小、経過が良いと消失することもあります。プラークが出来上がってしまう前に早めの内服開始をお勧めいたしますので、ご心配な方は早めの受診をお願いいたします。一旦出来上がったプラークに対しての局所注射は様々な薬物が検討されてますが、当院では有効性の高い薬剤の局所注射を安全に実施しております。

ぺロニー病に対する手術は?

大きく分けてプリケーション法と、グラフト移植術があります。前者のプリケーション法は白膜に非吸収糸をかけて、反対側の陰茎を縮めることにより陰茎を真っ直ぐにする方法です。詳しくは先天性陰茎弯曲症の図を見てください。後者のグラフト移植術は体の一部分(足の静脈や口腔粘膜など)から硬結の欠損部にあてがう部分を採取して、手術に伴う陰茎の短縮を防ぐ方法です。陰茎長が短い場合や硬結のために陰茎が一部分細くなっている場合を適応としています。

 3:先天性陰茎弯曲症

ペロニー病のように後天的なものではなく、陰茎が成長するに従い弯曲が強くなっていき、勃起時の陰茎の曲がりが問題となります。

最終的にはパートナーの疼痛、性行為のしにくさなどの性行為障害がおこります。
治療は先天的な疾患なのでペロニー病のような内服治療は存在しません。

弯曲が重度の場合はプリケーション法によって陰茎弯曲を修正することができます。

 

4:慢性陰嚢痛

慢性陰嚢痛(chronic orchialgia)とは「両側もしくは片側の精巣の痛みが3ヶ月以上にわたって、連続的にもしくは間欠的に続く状態」と定義されています。実際の症状としては、睾丸の鈍痛や蹴られるような痛みがしばしばおこり、場合によっては射精後・性交後に悪化します。このように睾丸の痛みが慢性的に続き、薬物療法も効果が乏しく、非常に精神的なストレスを抱えている方がいます。さらに原因のわからない痛みは医療者側(特に泌尿器科医)にもストレスであり、診療に多大な時間を割く原因となります。慢性陰嚢痛は解剖学的には、精索や精索周囲の神経変性が関連しており、この神経を手術で遮断することにより症状の改善が望めます。ただし陰茎や会陰部、下腹部まで広がる痛みの場合は慢性前立腺炎の可能性があり、このような症状は治療対象に該当しません。当院では積極的に慢性陰嚢痛の診断と最終治療である顕微鏡下精索徐神経術を行なっています。

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