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性感染症の治療

性感染症とは、性行為によって感染する病気の総称です。「性病」とも呼ばれています。

性感染症は、初期の自覚症状がないことが多いので、感染に気付かないことが多くあります。性行為の際にコンドームを付けるなど、自身で防ぐことが出来ます。しかし昨今性行為の多様化により、コンドームを使用していたにもかかわらず、梅毒や淋病などの性感染症に感染してしまうケースが増えてきています。

性感染症には主に下記の病気があります。

  • 淋菌感染症(淋病)
  • 梅毒
  • 性器クラミジア感染症
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
  • 尖圭コンジローマ
  • B型肝炎
  • C型肝炎

尖圭コンジローマ

男性では陰茎、陰嚢または肛門にぶつぶつ、または鳥のとさか状のイボイボが出ます。性器へのヒト乳頭腫ウイルス感染症です。大部分が性行為で感染します。ヒト乳頭腫ウィルスとしては子宮頸がんを起こす16型と18型が知られていますが、尖圭コンジローマは悪性ではありません。しかし増殖すると見栄えも悪くなりますし、パートナーへの感染も起こします。性的接触で細胞内に感染し、目視できるまで増殖するのに3週間~8ヶ月かかります。似たようなイボイボには尖圭コンジローマとは異なり、治療の必要がないものもありますので、泌尿器科専門医の診察を受けてください。

当院では液体窒素凍結治療または外用剤治療を行っています。他に外科的切除や電気焼却などの方法があります。イボイボの数や大きさで治療期間が異なります。治療開始後に出現してくるものもあるので最低3ヶ月は再発が無いことを確認する必要があります。また、視診上治癒しても3ヶ月以内に約25%が再発すると言われています。パートナーが同時罹患していることが多いため、現在症状が無くても数ヶ月後の発症の可能性があり、パートナーにも注意が必要です。

陰部ヘルペス

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスの感染によって、性器の皮膚や粘膜に痛みを伴う水疱や潰瘍をおこす病気です。
初発と再発があり初発では発熱などの全身症状を伴う事が多いのが特徴です。単純ヘルペス1型(HSV-1)と2型(HSV-2)があります。
皮膚や粘膜の病変が消失してもヘルペスウイルスは神経節に潜んでおり、疲労時やストレスがかかった時に、神経を伝わって再発することが多く、性器ヘルペスの6~7割は再発です。感染の機会から発病までの潜伏期は2〜10日です。診察と視診で診断ができます。

ヘルペスの治療にはウィルスの増殖を抑制する抗ヘルペスウイルス薬があります。重症例以外は内服薬で治療する場合が多く、症状が改善するまでの期間が短縮します。現在の抗ヘルペスウイルス薬では潜伏感染しているヘルペスウイルスまでは排除できないので再発を無くすことは出来ません。頻回に再発する場合は抗ヘルペス薬による抑制療法があり、保険適応になっています。

性感染症は、恥ずかしいからということで、他の疾患に比べて、受診されにくい疾患ですが、感染中の性行為によって、知らず他者に広めてしまうこともあります。遠慮せずに当院にご相談ください。

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