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2:男性からよくあるご質問

A:陰茎(ペニス)

Question①

陰茎(ペニス)の先の皮膚の全周がむくんできたのですが、このままで大丈夫でしょうか?

Answer①

包茎の方が包皮(陰茎亀頭を包んでいる皮膚)を手でめくってそのままにしていると起こることがあります。むくみがひどくなると皮膚が切れたり、嵌頓(元に戻らなくなること)すると壊死(組織が腐ってしまうこと)することがあります。軽いうちならすぐに元に戻していけば、軽減してきますので受診しなくても大丈夫です。もしそれでも改善しなかったり悪化するようならできるだけ早めに受診してください。

 

Question②

陰茎亀頭のくびれに白く小さいブツブツがありますが、放置して大丈夫でしょうか?

Answer②

数も大きさも長年変わらないようであれば、感染症でも新生物(腫瘍)でもないので、放置して構いません。しかし段々とブツブツが大きくなり数が増えてくるような場合はコンジローマ(ウィルス感染症)の可能性があります。また陰茎亀頭のくびれ以外の場所のブツブツの場合もコンジローマの可能性があります。コンジローマにつきましては詳細な説明を別ページに載せてますのでご覧ください。

 

Question③

包茎で先から白い膿やカスが出てきますが、どうしたらいいでしょうか?

Answer③

包茎で普段陰茎亀頭(ペニスの先端)が皮膚で覆われているようでしたら、お風呂に入った際に、包皮(陰茎亀頭を包んでいる皮膚)を少しずつめくって刺激の少ないボディソープを使ってぬるま湯で優しく洗い流してください。痛みがあり赤く炎症が起こっている場合は決して無理をしてはいけません。また包皮をめくったら必ず元に戻しておきましょう。

 

Question④

陰茎の先が赤く腫れていますが、病院に行った方がいいでしょうか?

Answer④

亀頭包皮炎という細菌感染を起こしています。受診してください。

 

Question⑤

生まれてこのかた包皮がむけたことがなく、排尿の際陰茎の先が膨らんでくるようになりましたが、このままでいいでしょうか?

Answer⑤

真性包茎と言って手術適応です。排尿障害が強くなったままで長年経過すると膀胱や腎臓の障害を起こすことがあります。

 

Question⑥

生まれてこのかた包皮がむけたことがなく、先から血液やカスが出てきて悪臭を伴うようになりましたが、大丈夫でしょうか?

Answer⑥

陰茎癌の可能性があります。受診してください。

 

Question⑦

陰茎にしこりが触れます。何の病気でしょうか?

Answer⑦

陰茎海綿体白膜に組織の肥厚でできる良性の疾患でペロニー病の可能性があります。勃起時に湾曲したり、疼痛を伴うことがあります。性交障害に発展することがあり、治療が必要になることがあります。多くは内服薬で軽快しますが、局所注射が必要になることがあります。それでも改善しない場合は手術を実施する場合があります。

 

Question⑧

陰茎亀頭のくびれのあたりに潰瘍ができました。性病でしょうか?

Answer⑧

不特定多数の方と性的接触がある方、あるいは不特定多数の方と性的接触がある方と性的接触があった場合は梅毒に感染した可能性があります。通常の性行為以外の性的接触、あるいはコンドームを使用した性行為でも感染することがあります。東日本大震災後に復興のため多数の人が東北地方を訪れており、梅毒が急増していることが報告されてます。初期病変が消退して潜伏梅毒となっていることを知らずに進行してしまうこともあり、心当たりのある方は梅毒の検査を受けることをお勧めします。

 

Question⑨

陰茎亀頭近くの皮膚に水泡が複数出現し、痛みを伴っています。性病でしょうか?

Answer⑨

ヘルペス感染の疑いがあります。初感染の場合は重症化することがあります。また以前の感染でウィルスが潜んでおり、体力や免疫力が弱って発病することもあります。水泡が自壊すると潰瘍を形成することもあります。治療が必要です。

 

 

B:睾丸、陰嚢

Question①

陰嚢の皮膚の毛細血管が所々点状に成っており、パンツに血が付くようになりましたが、どうしてでしょうか?

Answer①

陰嚢の毛細血管の老化現象が原因です。自然に止まることが多いので、様子を見ていて構いません。出血を早く止めたい場合は受診してください。

 

Question②

陰嚢の皮膚がやたら痒く、掻いているいるうちに出血してしまいます。どうしたらいいでしょうか?

Answer②

陰嚢皮膚に小さい虫や卵が付いていませんか?その場合は毛ジラミですので、受診してください。その他皮膚の乾燥だったりアレルギーだったりすることもあります。掻かずに我慢できないようでしたら受診してください。

 

Question③

陰嚢が腫れているようですが、大丈夫でしょうか?

Answer③

原因として精索静脈瘤、鼠径ヘルニア(脱腸)、陰嚢水腫、精巣腫瘍(睾丸の癌)などがあります。立っていて左の陰嚢が膨れてくるようであれば、精索静脈瘤の可能性が高いです。受診をお勧めします。

 

Question④

睾丸に重苦しい感じがしますが、異常でしょうか?

Answer④

立っていると症状が出現し、いつも左側であれば精索静脈瘤の可能性があります。長時間座ったり、バイクや自転車に乗った際に両側に症状が出現するようであれば慢性前立腺炎の可能性があります。様子見て軽快しないようであれば受診してください。慢性前立腺炎では会陰部に違和感が生じることもあります。

 

Question⑤

睾丸が腫れて歩いて擦れると痛みが出ますが、受診が必要でしょうか?

Answer⑤

精巣上体炎の可能性が高いです。早急に受診してください。詳しい病状を別ページに載せていますのでご参照ください。

 

Question⑥

陰嚢内にしこりが触れます。何の病気でしょうか?

Answer⑥

多くの場合は精液瘤という良性の病変ですが、稀に精巣腫瘍という悪性疾患のこともありますので、専門医による超音波検査が必要です。精液瘤が大きくて気になる場合は細い注射針で穿刺吸引することもあります。吸引液には死んだ精子が多数確認されます。何回も再発を繰り返す場合は手術で取り除くこともあります。

 

Question⑦

睾丸が硬く以前より少し腫れているような気がします。痛くも何ともないので、様子を見ていて大丈夫でしょうか?

Answer⑦

精巣腫瘍の可能性があります。直ちに泌尿器科を受診してください。精巣腫瘍は近年増加傾向にあるとされ、青壮年期で最も頻度の高い固形腫瘍です。誤れる羞恥心により治療開始のタイミングが遅れて病期が進行してしまうことがしばしばです。

 

C:精液

Question①

精液に血が混じりました。心配な病気でしょうか?

Answer①

病的意義に乏しい場合が多いのですが、前立腺や精囊の病気が原因になっている場合もありますので、受診をお勧めします。

 

Question②

精液の量が少なくなってきました。どうしてでしょうか?

Answer②

一番多い原因は逆行性射精です。逆行性射精とは膀胱の中に射精してしまい尿道から精液が出にくくなる現象です。前立腺の手術や内服薬で起こることがありますので、その際は心配ありません。一方神経疾患や糖尿病で起こることがあります。糖尿病の場合は喉が乾きがちで水分摂取が多く尿量が多くなったりします。家系に糖尿病の方がおられる場合は要注意です。

 

Question③

精液にゼリー状のものがたくさんあります。異常でしょうか?

Answer③

多くの場合健康上の心配はありませんが、子供さんを望まれている場合は問題となる場合があります。時間が経っても精液がサラサラに液状化しない場合は、精液検査で精子の数や運動に異常が無いか確認することをお勧めします。

 

Question④

精液が黄色く濁っているようです。何か問題がありますでしょうか?

Answer④

精液は精子と精漿に分けられ、精漿は様々なタンパク質を含んでいます。色調自体が健康上の問題になることはありませんが、膿精液症のため精液に白血球が多数含まれている場合は、白血球が出すサイトカインという物質により、精子の遺伝子損傷が起こると考えられています。膿精液症の多くは前立腺の炎症に由来します。したがって不妊治療中の場合は専門医の診察を受けられることを勧めます。

 

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