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クラインフェルター症候群の精子回収5連続成功!

[2016.10.28]

非閉塞性無精子症の代表原因の一つのクラインフェルター症候群で、micro TESEの威力が最も実感できます。年齢が上がると精子回収が難しくなるとされておりますが、昨日は年齢が40歳を間近に控えた方でした。しかし以前に射出精子が一個あると東京の不妊専門クリニックで言われたということでしたので、非常に厳しい組織の中をくまなく探したら、3カ所から運動精子が回収され6本に凍結保存出来ました。東京からはるばる仙台まで手術に来ていただいた甲斐がありました。本日もクラインフェルター症候群の方から精子回収に成功しました。クラインフェルター症候群の精子回収はここ数ヶ月の間に5人連続して成功してます。しかし関西のmicro TESEの達人と称される男性不妊専門医の友人と先日話したところ、クラインフェルター症候群の精子はほとんど採れた試しが無いと嘆いてました。同じ日本人でも東北と関西ではY染色体の祖先が異なるためなのでしょうか?しかしクラインフェルター症候群のmicroTESEには経験から養われる独特の直感が要求されるように思います。昨日は10年以上私の手術を支えてくれた不妊症看護認定看護師が助手として入り、胚培養士も6年以上連携して信頼関係ができている方でした。何よりも不妊治療施設が数多くひしめく東京からはるばる仙台まで手術を受けに来てくださったカップルの熱意が、チームワークと一体感を作り出した成果と思います。昨日の日本ハムと広島の試合のサヨナラホームランと同じくらいの感動があった手術でした。

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