FNA Mapping外来を受診された無精子症の方より運動精子が凍結されました
FNA Mapping外来を受診された無精子症の方が救済療法により運動精子を凍結でき、顕微受精に進むことになりました。関東のmicro TESE high volume施設で生殖医療専門医が執刀したmicro TESEで精子が確認されなかった方ですが、執刀医が泌尿器科専門医であったため、比較的丁寧な手術が実施された結果、救済療法のチャンスがあったと言えます。さらに別のmicro TESE high volume施設で精子が確認されず、病理結果でセルトリオンリーと診断された方に対して、FNA Mappingを実施した結果、一側の精巣の限局した部位に円形精子細胞が確認され、現在救済療法が検討されています。無精子症に対するmicro TESEによる妊娠率を本邦で初めて2006年に論文発表して以来、micro TESEは全国に普及するも成績は低迷しており、FNA Mappingは新たなブレイクスルーになりうる技術として期待されます。