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胚移植あたりの妊娠率は採卵周期あたりの妊娠率とは異なります!

[2025.04.07]

体外受精を実施している施設の中には、ホームページに胚移植あたりの妊娠率を公表しているところがあります。それを見ると50%を超える妊娠率となっており、一般の方々は胚移植あたりの妊娠率を1回の体外受精の治療周期あたりの妊娠率と勘違いして、安易に体外受精に進んでしまうように見受けられます。しかし胚発生不良のために胚移植がキャンセルになったり、移植キャンセルを避けるために妊娠率が低い初期胚移植を敢えて行って妊娠しなかったり、あるいは着床しても流産してしまうなど、なかなか出産まで至らない方々が多数おられます。採卵周期あたりの出産率が実は重要ですが、それを表に出さずに胚移植あたりの妊娠率のみ公表して、それを治療周期あたりの妊娠率と患者さんに思い込ませる目的があるとすれば、それは政治哲学者のマイケル・サンデル教授によれば、嘘をつくことと変わらないないそうです。体外受精に進む前に精子の質的改善を目指すことが望ましく、当院では精子DFIが高い方や、男性の年齢が35歳以上の方にはAlphaspermを投与してから体外受精に進んでいただき、実績を積み重ねています。また体外受精反復不成功の方々にも救済の道が開かれています。Alphaspermはアメリカではサプリメントですが、日本では薬剤とされるため、厚生労働省に薬監申請をして輸入して処方してます。

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