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日本受精着床学会総会シンポジウムでFNA Mappingの講演をしてきました!

[2022.08.25]
7月28日から29日まで行われた日本受精着床学会総会のシンポジウムでFNA Mappingの講演をしてきました。FNA Mappingへの注目度は高く、聴講されたmicro TESEを実施されている先生方から活発なご質問が寄せられました。その中には国内で多数のmicro TESEを行っていると自負されている方が含まれ、FNA Mappingに対して批判的な個人的な見解が述べられてました。さて話は変わりますが、自身の手術件数の多さを自負する医師に優れた執刀医はいない、これは多くの若手医師の育成をした外科医の肉親が残した言葉です。意味するところは完成度の高い外科医ほど不要な手術を回避できるように努力するものだということです。そしてこんなこともありました。職場の同僚が虫垂炎を疑われて大学病院の中堅医師に開腹手術を受けて虫垂を摘出されましたが、病理学的に虫垂炎は無く、腹痛の原因はウィルス感染による腸管膜リンパ節炎でした。虫垂炎ではないのに不要な虫垂摘出手術を受けたことになりましたが、その話を聞いた肉親の外科医が虫垂炎ではないのを診断できずに虫垂を摘出したのであれば外科専門医の看板はおろさなければいけないと言っていたのを憶えています。これらのエピソードは無精子症に対するmicro TESEにも当てはまります。2004年から多数のmicro TESEを手掛けてきましたが、多数の挙児に貢献してきながらも、精子が回収できない方々も多いこの術式に対して何とか無駄な手術を減らすことができないかと。その模索の結果FNA Mappingの導入に至り、micro TESEそのものの件数は以前より減りましたが、micro TESEの成功率はほぼ100%になりました。本日も複数の医療機関で計3回のTESE/micro TESEと採卵までされたご夫婦が西日本からご相談にみえられました。不成功となるTESE/micro TESEを繰り返す医師の中には産婦人科医もおりますが、泌尿器科医もおられます。生殖医療専門医かつ泌尿器科専門医の一人として言いたい、精子が存在しない精巣を何度も切開したとすれば泌尿器科専門医としては本来は失格であると。

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