小林製薬が販売した紅麹サプリメントコレステヘルプを服用した方は症状が無くても泌尿器科専門医か腎臓内科専門医がいる医療機関を受診することを勧めます。腎機能は相当悪化するまで症状は出ません。また当該サプリメントの内服を中止されて医療機関を受診して血液中クレアチニン値や尿一般検査が正常値であっても安心はできません。尿細管の障害の指標であるNAGやβ２マイクログロブリンを調べることを勧めます。腎障害を起こす原因が取り除かれて、その際に測定した血液中クレアチニン値や尿定性検査でさほど問題がないようでも、将来的に腎機能が悪化する可能性は否定されません。東北大学病院泌尿器科で若年時に腎障害を経験した症例を見るに、腎機能障害を起こす原因が取り除かれた頃の腎機能が正常であっても、長年の経過を経て腎不全となり透析が必要となるケースが存在します。衆議院議員を通じてこれらの知見につき国に働きかけていますが、国と企業が責任を持って中長期にわたる救済体制を構築する必要があります。