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Paul Turek先生のFNA Mappingの講演が仙台でありました

[2017.10.03]

 去る10月1日日曜日に仙台市で行われた日本IVF学会総会で、米国からPaul Turek先生をお招きして、FNA Mappingのご講演をしていただきました。大会長より男性不妊の国際的名医を講演に招きたいのでぜひ尽力して欲しいと頼まれましたので、かねてより懇意にしていただいておりましたTurek先生にお願いしましたところ快諾いただき、今回のご講演の実現となりました。

 これまでもFNA Mappingでmicro TESEでの精子回収不可症例からでも精子回収が可能となることは知られておりましたが、ご講演では最新のデータとして、特にmicro TESEで死角となりやすい部位が左右の精巣で異なることなどが示され、micro TESE一辺倒になっている日本の生殖医療関係者には目から鱗が落ちるようなご講演となりました。

 ご講演後は帝京大学泌尿器科講師で男性不妊専門医でおられる木村将貴先生と男性不妊専門医を目指すためため来年度から仙台市で研修医となる医学部6年生が合流し、松島観光や会食を楽しんでから当クリニックをご見学いただきました。Turek先生とは技術指導をいただきながら当クリニックでFNA Mappingを実施することになっており、手術室の大きさや設備及びスタッフの人数などをご確認いただきました。

 Turek先生は米国の名門イェール大学を卒業後名門スタンフォード大学医学部を卒業され、その後カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校泌尿器科の主任教授となられたものの、男性不妊のプライベートクリニックをサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフとロサンジェルスのビバリーヒルズに設立された世界的名医です。ビバリーヒルズにご家族とお住まいで、自家用ジェット機でフィッシャーマンズワーフの診療所に通われているとのことで、さらにホワイトハウスにも泌尿器科かかりつけ医として行かれているということで驚きました。こうした名声とは別に大変フレンドリーなお人柄で終始ユーモアとウィットに富んだ会話で場が和みました。Turek先生は疫学調査により、不妊男性はその後に疾病発症率が高いことを示しており、不健康な生活が男性不妊と老化及び疾病に関連する事を力説されています。Turek先生は見た目が大変お若いため、試しに血管年齢を測定されたところ、血管も実年齢の約半分でした。なるほど男性不妊診療において健康管理によるアンチエイジングの重要性を自ら実践されていることがよくわかりました。

 またTurek先生が中心となって開発された男性不妊のサプリメントの有効性を検証する米国NIHと主要大学による5カ年計画の共同研究が間もなく終了となることから、当クリニックでも導入することになっております。Turek先生の男性不妊治療に対する考え方や生き方には大いに共感できる部分が多々あり、今後連携を通して診療のレベルアップと社会啓発に努めて行きたいと考えております。

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