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当院で実施する顕微鏡手術

当院では精索静脈瘤に対する顕微鏡下低位結紮術及び顕微鏡下精巣精子採取術を日帰りで実施します。

顕微鏡下低位結紮術、顕微鏡下精巣精子採取術は共に術者の経験値が要求される術式です。当院では豊富な手術実績に裏付けられたスキルを生かし、精緻でかつ迅速な手術を日帰りで安全に提供してまいります。

手術用顕微鏡は多くの施設で一般的に採用されている処置用顕微鏡ではなく、座標、焦点をハンズフリーで操作できる上位機種を用いることにより、より難易度の高いケースにも対応できるようになっております。精索静脈瘤の手術では一般的にコスト削減の観点から採用されていない血管ドップラー装置を完備しており、目視で確認できない細い動脈も温存し、より客観的で完成度の高い手術を提供しております。無精子症に対するmicro TESE/MD-TESEでは単に精子を回収するのではなく、顕微鏡直視下に状態のベストな精細管を超選択的に採取し、これまでAID経験者に夫の遺伝学的な子の妊娠をもたらしたり、幾多のシビアな症例にも健常児出産を達成しております。

手術室スタッフについては採用時に顕微鏡手術介助のトレーニングを実施をしており、術者の技量が最大に発揮できるようになっています。また日本生殖医学会認定看護師を始め、不妊治療の経験が豊富でかつフレンドリーな看護師を起用しており、手術を受けられる全ての方々にとって、術前から術後までストレスの少ない手術になっております。

当院での顕微鏡手術の特長は以下となります。

1:顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術

  1. 原則として全ての動脈を温存しており、従来の常識より早い手術効果が得られてます。手術後の自然妊娠例の中央値は4~6ヶ月となっています。(菅藤哲 他 精索静脈瘤に対する顕微鏡下低位結紮術の有用性の検討 第53回東北生殖医学会学術講演会 2015年発表)
  2. 原則として全てのリンパ管を温存しており、約1200例の実施件数にもかかわらず、手術に起因したと判断される陰嚢水腫の発生は認めておりません。
  3. 静脈は全て結紮するだけではなく切断することにより、術野の完全可視化をしており、残存静脈の見落としがほぼ皆無であり、特に動脈壁に強度に癒着した細静脈叢や壁内静脈の処理を怠ること無くかつ動脈の損傷を回避する特殊技術を駆使した手法は、約1200例の実施件数にもかかわらず、短中期成績で再発症例がほぼ皆無である最大の理由となっています。
  4. 的確な局所麻酔により手術は完全無痛に徹しており、顕微鏡導入時間は平均30分〜40分と極めて短く、手術を受けられる方の負担とストレスを極力少なくしています。
  5. 熟練した注意深い手術手技に加えて、帰宅後注意事項のきめ細やかな指導をすることにより、化膿、血腫、創離開などのトラブルや合併症は極めて稀です。
  6. いわゆる機械的なマニュアルに沿った手術適応ではなく、正確な超音波検査と詳細な問診、視診、触診結果に基づいて判断した手術適応により、術後の妊娠率は70%以上を達成しています。(菅藤哲 他 山形徳洲会病院における2014年度男性不妊手術実績 第19回関東アンドロロジーカンファレンス 2015年発表)
  7. 以下のようにステップダウンのみならず、高度生殖医療の効率化にも貢献しています。1:無精子症でMD-TESEが必要と説明された症例に射出精子を出現させて自然妊娠を達成させる。2:顕微授精が必要と説明された症例に自然妊娠を達成させる。3:顕微授精反復不成功例に術後初回顕微授精で妊娠を成立させる。(Kanto S. Clinical significance of varicocelectomy in non-obstructive azoospermia. IFFS/JSRM International Meeting 2015年発表)

2:顕微鏡下精巣精子採取術

  1. 的確な局所麻酔により手術は完全無痛に徹しており、非閉塞性無精子症の中で最も厳しい病型であるセルトリオンリー症候群や、思春期に白血病治療のため放射線治療と抗癌剤治療及び骨髄移植を実施したことにより精子回収がほぼ不可能とされてきた症例からも運動良好精子を回収して、これまで妊娠出産例を多数輩出しています。(Kanto S et al. Fresh Motile Testicular Sperm Retrieved from Non-Obstructive Azoospermic Patients has the Same Potential to Achieve Fertilization and Pregnancy via ICSI as Sperm Retrieved from Obstructive Azoospermic Patients. Fert. Steril. 2008年発表)
  2. 欧米で精子回収不可能とされていたAZFb欠損症例の精巣精子回収に成功するなど、過去の常識を覆す手術結果を出してます。(Kanto S. The characteristics of Japanese azoospermic men revealed by outcomes of simple/microdissection testicular sperm extraction. American Urological Association Annual Meeting 2013年発表)
  3. クラインフェルター症候群では50%以上の精子回収率を維持しており、運動良好精子を回収してこれまで妊娠出産例を多数輩出しています。(菅藤哲 Microdissection TESE—462症例が教えてくれた無精子症の臨床病理—第11回東北ART研究会 2014年発表)
  4. 非閉塞性無精子症の中で最も厳しい病型であるセルトリオンリー症候群であっても精子回収例の妊娠率70%以上(妻年齢37歳以下)を達成しており、妊娠に帰結する良好運動精子を顕微鏡直視下に超選択的に採取しております。(Kanto S. Difference of Characteristics Between Sertoli Cell Only Syndrome and Uniform Maturation Arrest Revealed by Microdissection Testicular Sperm Extraction. American Urological Association Annual Meeting 2014年発表)
  5. 熟練した注意深い手術手技に加えて、帰宅後注意事項の指導をすることにより、化膿、血腫、創離開などのトラブルや合併症は極めて稀です。
  6. 手術所見と病理結果に基づき、補助治療による救済療法を実施して、顕微鏡下精巣精子採取術で精子回収不可であった症例に対しても妊娠例を出しています。(菅藤哲 ゴナドトロピン療法後同じ術者と培養士によるsalvage microdissection TESEで運動精子回収に成功した非閉塞性無精子症の1例 第17回関東アンドロロジーカンファレンス 2014年発表)(菅藤哲 microdissection TESEで精子回収不可であった症例に対してrFSH(ゴナールエフ)とhCG投与により射出精子が出現した症例の報告 第21回関東アンドロロジーカンファレンス 2016年発表)
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